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心地いいお灸「6つの工夫」

「お灸って熱そう」
「何か怖い」

仕事柄、こんなお声をたくさん聞いてきました。
私もお灸を知る前は、同じ気持ちでした。

実際は、ポカポカして気持ちがいいです。
しかも、この温熱効果は自律神経にアプローチするので糖尿病の方に有効です。

それでも、まだ何となく怖いな~
という方に当院の「気持ちのいいお灸 6つの工夫」をご紹介します。


工夫① 大きさ


まず、大前提としてお灸の熱さは調節できます。
その調節のポイントは、「大きさ」と「硬さ」です。
実物を比較した、こちらの写真をご覧ください。

これは、お米の半分を目安に、私が一つ一つ作るタイプのお灸です。
ふわふわのモグサを適量とって、細く成形して先端を取ったものが写真にあるお灸です。

このお灸の刺激は、熱を感じやすい部分は小さくしたり細くしたりと、調整できます。かかとなど熱を感じにくい場所は、逆にやや大きめのサイズにすることもあります。

大切なことは「気持ちがいいお灸」であることです。



工夫② 硬さ


工夫1と同様、硬さでも温度調節が可能です。

柔らかく作ると、温度は低く、熱を感じる時間も一瞬です。
硬く作ると、温度は高く、熱を感じる時間も長くなります。

お灸は、施術の目的、お灸する場所、受けられる方の好みなど様々な条件に合わせて自在にコントロールできます。
これは、治療家としての技術であり腕の見せ所でもあります。



工夫③ 灸点紙


灸点紙は、お灸をするツボにはるシールです。

心地いいお灸「工夫3、灸点紙」

このシールの利点は、2つ。
・火傷の防止
・熱感がマイルドになって気持ちがいい
の2つです。

使い方としては、
このシールを貼って、
中央の銀色のところに「大きさ・硬さ」の調節をしたお灸を乗せて、
先端に火を付けます。

これだけで、患者さんの火傷を防いで安心につながるという優れものを採用しています。



工夫④ お灸8分目


はら8分目ならぬ、お灸8分目。

工夫1でご紹介した「柔らかく作ったお灸」を
皮膚に乗せて先端に火を付けます。

ゆっくり燃えて8分目まで燃えたところで親指と人差し指でつまみます。
すると、酸欠状態になるので燃えきる前に消えます。

この技術は、ふわ~っと広がるような心地よい温熱刺激を加えたいときなどに使います。



工夫⑤ 棒灸


棒灸は、もぐさを棒状にしたお灸です。
この棒灸は、輻射熱を利用して温熱刺激を加えることができます。

心地いお灸【工夫⑤】

使用方法は、いくつかありますが、当院では温灸器に差し入れて固定して使います。
こうして、持続的に温めると身体の芯からポカポカしてきます。

当院では、背中の首の付け根・腰・お腹・足裏などに使うことが多いです。

利点は
火傷がなく安心
ぽかぱかと持続的に温めることができる
足先など冷えの強い場所にも有効
身体の芯から温まる



工夫⑥ 温熱療法


当院では、温熱療法の選択肢としてイトオテルミーも活用します。
イトオテルミーは、よもぎや枇杷の葉など薬効成分のある植物でつくった線香を使う温熱療法です。

心地いお灸【工夫⑤】

その線香を銅製の筒の中に入れて、皮膚を軽くさするように使います。
ポカポカと温かい輻射熱と皮膚を軽やかにさすることで、
皮膚や筋肉の緊張が緩和し
痛みや冷えの改善
自律神経や血管運動の改善になど

いろんな効果を発揮してくれます。


このように、
当院では、気持ちよく治っていくために技術を磨き工夫を凝らしてきました。
実際に患者さんの笑顔に出会うたびに、この探求をしてきて良かったなあと実感します。